Birthday Extra おめでとうを…直江、おまえに
※この話は、Novel にある直江ＢＤ小説「Birthday」の番外編です。
未読の方はまずそちらを読んで下さると嬉しい。今回のはエロです（爆）
「――高耶さん、先にあなたを食べたい」
「なッ！おまえ病人だろうが！！しかもまだ熱だって！」
未だにまだ熱の下がらない直江は、ベッドに横たわったままの姿で、高耶を見上げて呟いた。
突然の申し出に、高耶は呆れて絶句してしまう。
「我慢できないんですよ。あなたがかわいいことを言ったりするから」
「――――…ッ。おまえ…盛り過ぎだぞ…！」
頬を赤く染めて、高耶は俯き加減で目を反らした。
そんな高耶の仕草を、直江は愛しそうに眺めて目を細めた。
「あまり無理もできませんが、存分に可愛がってあげますよ」
「なに考えてんだ！悪化してもしらねーぞ、まったく――――…ッ！」
「――服を脱いで…。あなたが欲しい」
「―――直江……」
“舐めるような執拗な視線”
（こいつの視線は、時に凶器だ。野蛮で……ゾクゾクする）
おまえは知っているのか？
おまえに見つめられるだけで、オレは――……
※※※
高耶は、身に付けているシャツのボタンを、一つ一つゆっくりと外し始めた。
次第に露になる、肌、そして躰。
一糸も纏わぬ姿が、男の欲情に熟れた瞳にはっきりと映る。
「――…綺麗だ」
「直江、今夜は……オレから…する…特別だから…」
「え？」
「おまえ病人だし、誕生日だし、その―…おまえはじっとしていれば…いいから…」
「高耶さん――…」
高耶の言葉に、直江は喜びを隠しきれなかった。
「高耶さん…嬉しいですよ」
直江は、ニッコリと微笑む。
（ああ、今日はなんて幸せな日なんだろう）
嬉しさのあまり、直江の表情は、既に緩みきっている。
※※※
「ん…ッ…ふ…」
「なお…え…気持ち…いい…か？」
「ええ、高耶さん。上手になりましたね…」
ベットに横たわる直江の足元を上から覆い被さるようにして、高耶は股間に頭を埋めていた。
男の分身の先端に舌を這わせ、時折下から上へと舐め上げる。
無心に奉仕する高耶の口元は、先端から染み出る精液と自らの唾液によって濡れていた。
その肉厚な口唇は、まるで男を誘うかのように……淫らだ。
ねっとりと赤い舌が男の自身に絡みつく様子を、息を押さえながら熱い視線で直江は見上げている。
「高耶さん、……こちらに来てくれませんか？」
「――？」
「このままじゃ、あなたをかわいがることができません…」
「でも――…」
「腰をこちらに向けて…、わかるでしょう？」
「……あ………ッ」
姿勢を変えることを要求されて、高耶は羞恥心からか頬を赤く染めた。
向きを変えることで、直江の顔を跨ぐ姿勢となるため、全てが直江の目の前に晒されることになる。
「おまえ……ずる…い」
そういいながらも、高耶は戸惑いがちに、ゆっくりと言われるままの姿勢をとった。
お互いの恥ずかしい場所を、じっくりと愛撫しあう。
卑猥な音がそこらじゅうに響いて―――……。
直江は目の前に揺らめく腰を掴み、閉ざした入り口をくるりと指でなぞる。
「あ…ッ…い…や――…ッ！」
「だめですよ。こうしないと、あなたが辛くなるだけですから…我慢して…」
「……ん…」
入り口を丁寧に、舐めまわしながら、直江は舌をゆっくりと内部に侵入させていった。
内側から感じる、ぬるりとした濡れた感覚で、奥がもどかしくてたまらない。
中途半端な刺激が、より一層高耶の欲望に火をつける。
「…ん…あ、も…やッ…」
「嘘つきですね、高耶さんは。…ほら、ココは淫らな音を立てて、まだ足りないと言っていますよ？」
「ち…ちが……ッ」
「あなたの蜜でトロトロに溶けて、ヒクついて俺を誘ってる。いやらしい場所が丸見えだ」
「それ…は、おまえ…が…ッ。ア…あぁ―――ッ！」
潤った秘所に、急に直江の指が２本差し込まれ、ぐちゅぐちゅと内部を掻き回した。
突然の刺激に、喉を仰け反りながら、高い悲鳴をあげる。
直江の加える愛撫の刺激が強すぎて、直江のモノを奉仕しようとしても、思うようにはいかない。
「あ、あ、…ん…アアッ……」
それでも、必死で震えながら舌を這わせ、手を握り締めようとする高耶を、
直江は愛しく思い、優しく双丘に口付けた。
「高耶さん、かわいい……」
指が出入りを繰り返すうちに、イイ所にあたったのか、高耶はビクリと躰を揺らした。
「アッ――…！」
「ココ？ここがいいの？」
「……なお…えぇ…ッ。あ……そこ…ッ」
「ここが、感じるのですね。ほら、あなたのココで俺の指をキツク締め付けている」
「かんじ…る…ッ。そこ、…はぁ…んッ。も…ダメだ…」
激しく首を振って、じらされた動きに我慢できないとでも言うように、顔を後ろに向けながら熟れた瞳で訴える。
“もう、おまえの熱が欲しいのだと―――……”
直江はかまわず、中に差し入れた指を、くの字に曲げて重点的に突き上げた。
「やッ…イヤぁ―――ッ。ゆ、指じゃいや……だ…ッ」
「何が欲しいの？言わなければ、あげませんよ？」
恥ずかしさのあまり、涙を滲ませて、高耶は嫌々をする。
「ん……ふッ…おまえ…が…欲し――――ッ」
「よく…言えましたね」
直江も、既に限界だった。
高耶の痴態を目の前にして、ヒクつく穴にぶち込みたい衝動に駆られる。
体勢を変えて、自ら高耶の腰を抱え直そうと思い立った矢先、ふいに、高耶の顔が目の前に現れた。
躊躇しながら、脚をしどけなく開き、男の体に跨ってゆく高耶の姿――……。
ゆっくりと震える片手で直江のモノを掴み、自ら小さな入り口にそっとあてがう。
「た、高耶さんッ！」
高耶の思い切った行動に、さすがの直江も上体を起こして声をあげた。
抱き合うことは何度もあれど、高耶自らこの姿勢で挿入することは今まで一度たりともなかった為だ。
「…い…いから…。おまえは、寝てろ…あまり動けない…だ…ろ？…」
「高耶…さ…」
「―――ッ……、アッ！」
腰を落としていくことで、自らの全体重が一ヶ所に、集中する。
いくら指で慣らしたといっても、先端の太い部分の最初の挿入だけは、いつも痛みを伴ってしまうのだ。
苦痛に眉をひそめ、背中を仰け反り、わずかに口を開いて喘ぐ高耶の姿のなんと煽情的なことか――……
こんなあなたの姿を知ることができるのは、俺だけ――……。
（たまらない…）
「…あ、あ、…ッ…アアッ…」
内部をずるりと灼熱の大きなモノが入ってくる。
激しい圧迫感で荒い息を吐きながらも、高耶はゆっくりと腰を落としていった。
もともと熱がある為、普段よりも熱さを持つ直江自身に、質感に、高耶はぶるりと躰を震わせている。
「お、まえ――……あ…つ……いッ…」
「…高耶さん、もっと…俺を飲み込んで――……」
はぁはぁはぁ……
ドクドクと、男の脈打つ音を感じてしまい、それだけでイってしまいそうになる。
熱くて、これ以上となく―――…熱くて。
大きく口開いた高耶のソコは、ぴっちりと男の凶器を包んでいた。
「あ、あ…ッ……も、無理…む…り…」
「高耶…さん？」
（これ以上は…無理ッ……）
早く欲しい、この男のモノが。
根元まで、ずっと奥まで欲しいのに。
そして壊れるくらいに、散々、突き上げて欲しいのに、自分の躰が思うように動いてくれない――……
「なお…えッ――……」
高耶は懇願するように、涙を浮かべた潤ませた瞳で、直江を見つめた。
「高耶さん、後は俺にまかせてくださいね……」
直江は高耶の細い腰を掴むと、無理やり自身を根元まで押し込んだ。
「……あ、アアアァ――――――ッ！！」
衝撃に、高耶の前が弾けた。
突然の激しい注挿に、思わず意識が飛びそうになる。
ベットが軋み、高い歓声と、くちゅくちゅと淫らに湿る音が、部屋一杯に鳴り響いた。
「あ、はぁッ…、ん…ふッ……！」
脈打つ男の存在を感じて、自ら腰を振り、淫らに男を貪る。
奥まで激しく貫かれ、内部を擦られる感覚が、快楽が、昇天する――……
「あなたの中は熱くて、今にも溶けそうで…最高ですよ」
「なおえ、あ、…ッもっと…もっと――ッ」
直江の激しい腰の動きに、高耶は必死になって応えた。
結合部から漏れる湿った音と、肌のぶつかる音。
互いの荒い呼吸が、情事の激しさを物語っている。
何度も何度も何度も、高耶の秘穴に壊れるくらいに穿つ。
「くッ…高耶…さんッ」
高耶は白いモノを撒き散らし、最奥を咥え込む内壁をぎゅっと締めて、直江のモノをキツク絞る。
それに応えるように、直江は今までよりも更に激しく、高耶の中を突き上げていった。
イッた後の、抜き差しは、苦しくて、息ができない。
「ヒッ……あ、アア―――ッ……ッ！」
射精後の敏感な内壁が収縮し、余韻に震え、一層直江という存在を、熱を、感じることができる。
“オレの中で、おまえは感じてくれているのだろう？―――……”
（そう思うだけで、たまらない）
激しく穿つ男の肉棒を締め付け、直江の内部を掻き回す動きに悶えながら、高耶は甲高い悲鳴をあげた。
同時にドクンと最奥に吐き出された体液が、高耶の中をじわじわと流れていく。
高耶は、もう上体を起こすことが出来ないのか、くたりとうつぶせになって、直江の体に覆い被さった。
途端に、結合部から染み出てくる、白い精液。
はぁはぁと、――…お互いの呼吸がまだ収まらない。
「…高耶さん…。今日は沢山、あなたからプレゼントを貰いましたね」
「直江…」
「――…積極的なあなたも、魅力的で、とても素敵でしたよ」
「――ッ…！！」
赤くなって俯く高耶の顔をそっとあげて、口唇に優しく触れるようなキスをした。
（愛していますよ…高耶さん）
直江はこれ以上ないくらいの喜びの表情を露にし、お得意の？微笑を浮かべる。
「――…だからな…ッ」
「え？何ですか、高耶さん」
「しばらくは、シないからな！こんなの毎日ヤッてたら、こっちが死んじまぅ…！」
一瞬の沈黙時間が訪れた。
「そ、そんな…ッ高耶さん、あなただっ……て―――……」
「――んだよ！文句あるのかよ！」
「なお…！」
フラリ…と目が回り視界が急に閉ざされる。
「あ、おいッ！直江、どうしたんだッ」
（愛しい人の声も、なぜか…遠くなっていく―――……）
「直江！しっかりしろッ！」
（ああ、高耶さん…すみません…
もうあなたを喜ばせることができな……い。待ってい…て←？）
熱がある病人であるのにもかかわらず、激しい消耗を強いた為なのか、
あるいは ショックの為なのか（笑）。
直江は頭が真っ白になり、意識を失ってしまった。
すぐに直江の額に手をやると、軽く３８度は越してそうなほどの熱さだ。
「大変だ！く、くすり飲まさないといけね……つぅ―――ッ！」
トロリと、高耶の秘所から廃液が脚を伝って流れ出す。
情事後の痛みを必死に堪えながら、看病に取り掛かるべく、高耶は服を纏い始める。
ふと、眠る直江の顔を、覗いてみた。
なぜか安心した子供のような表情をする直江を見て、高耶は小さく笑った。
「幸せそうな顔しやがって、どんな夢見てんだか…」
“おやすみ”
Happy Birthday...
End
＜コメント＞
直江ＢＤ小説おまけ編いかがでしたでしょうか？
ちゃんとエロ書けてますでしょうかねぇ…？頑張ったつもり（苦笑）。
自分で書いた物では萌えないのが辛いわ（クスン）【2003,6,17／桜】
